セッション参加~マイクロソフト製品の匠による東北復興支援イベント/ RebirthTohoku2016(2016/06/18)

最近では、熊本の大地震が記憶に新しいけれど、同様に、地震による被害から今少しずつ復興を進めている場所はまだあって、仙台は中でも、傷の新しい地域と言えるでしょう。

 

今回、Microsoft MVPと呼ばれる、Microsoftの製品やサービス、ソリューションのインフルエンサーと呼ばれるスキルや伝導力を持つ立場の方たちの賛同のもと、この、

マイクロソフト製品の匠による東北復興支援イベント RebirthTohoku2016」が、6月18日土曜日、仙台市内の 3箇所の会場で開催されました。

マイクロソフト製品の匠による東北復興支援イベント/ RebirthTohoku2016 | Doorkeeper

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ご縁あって、Windows女子部へのセッション枠参加のお声がかかり、すべて自費でのボランティア参加ということで、一部の希望者が有志の形で参加させていただきました。

午前の部は、仙台国際センターでの基調講演として、日本マイクロソフト社の西脇氏、澤氏を招いてのトークセッション、午後の部は 2箇所の会場に分かれ、技術セッションやこども向けプログラミングワークショップと盛りだくさん。合計30セッションを楽しむことのできる、大掛かりなイベントです。

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Windows女子部はなかでも 45分2枠を頂戴し、

「Woman Work Ring! ITで繋がる働き方」

というテーマで、有志メンバーそれぞれの異なる働き方や、働くことに対する価値観、地方出身としての観点と、都会で働くという観点など、聴講にいらしてくださった女性の方々を交えてお話させていただきました。

 

午前の部の基調講演では、日本マイクロソフト社の西脇氏と澤氏が、地元で活躍されている起業家のみなさま、活動家のみなさまのお話を伺い、仙台という土地で新しいビジネスへの取り組みをされる方々の意思や方向性を拝聴したのですが、ホール内の聴講者の方々が、驚きや面白さに会場の空気を揺らすさまを目の当たりにすることができ、このイベントの成功を感じることができました。

ちなみに、Windows女子部のメンバーは、そっと舞台裏で照明を調節したり、ゲストの方々の座席配置を確認したりなど、微力ながらお手伝いもさせていただきました。

 

午後の部は会場の距離都合から、すべてのセッションの様子をお届けすることはできませんが、澤氏のアンガーマネジメント講座のルーム受付と司会を担当し、澤さんのわかりやすく軽快なテンポでのお話に、聴講者のみなさまと一緒に引きこまれてしまいました。

 

怒りは何も生まないとは良く耳にしますが、怒りは、正しくコントロールすれば次のステップを生み出します。正しくコントロールするというのは、怒ることを我慢するということとイコールではありません。我慢するのではなく、怒りについて分析し、適切に怒りを表現する、あるいは、適切に怒りを表現させることを指しています。

過去にWindows女子部が、アンガーマネジメント協会の安藤様から講座を受けた際のことが、メンバーの方によってBlog記事になっていますので、アンガーマネジメントに興味を持たれた方は、ぜひこちらもご参照ください。

 

nao20150803.hatenablog.com

そしてWindows女子部のセッション枠。

人気の技術セッションも複数並行して開催されていましたが、これから就職活動をするという女子学生の方々、海外からの留学生の方、IT経験値は少ないとおっしゃる方、そして起業されていたり、エンジニアとして長く業界で経験値を積んでこられた女性など多数の立場の方が聴講に来てくださいました。ありがとうございました!

 

この日のセッションでは、登壇したWindows女子部のメンバーは合計4名。

Windows女子部というコミュニティの創設者である椎野磨美さんの、「パラレルキャリアという働き方」では、自分の持つ興味やスキルを並行して活かしていくことの強みや、そのために考えるべきこと、視野について。

また、間島靖恵さんからは、「地方で働くということ、都会で働くということ」というテーマで、出身地方での働き方と東京での働き方、そしてそのなかで得た経験や価値観の幅の広がり、新しい視点について。

当Blog の中の人からは、「It is no use crying over spilt milk.」という座右の銘から、参考にはなりにくいものの、「やりたいことや好きなことがまだ見つけられない中で流される」場合の、自身の芯になった考え方や、たとえでたらめに見える仕事の探し方でも、情報をたくさん持っていればいつか力になるということについて。

そして、ゲーム業界で働く中瀬友絵さんからは、好きな業界で働いていく中での自分のモチベーションと、人生における動き方、そして得た評価に対する考え方についてを、それぞれ自分たちの経験を交えてお話しました。

聴講に来てくださった方は、アンケートにもきちんと回答してくださり、女性の働き方には、この数年でだいぶ選択肢が増えてきたといっても、まだまだそれは変化と言えないくらいなのだということを感じさせる状況が窺えました。

 

クロージングを経て、メンバーは懇親会にも参加してきたのですが、そこで、今回主催となったMVPの方々、スポンサーの方々の言葉ではっとしたのは、こんな言葉でした。

(参加者のみなさま、誤認識がありましたら、ご指摘ください……)

 

「MVPなんて、一般のひとには、正直、なんのことかわからない。特に地方では、ITにはまだまだ疎く、けれどそんな中で、ITではこんなことが出来る、こういう凄いスキルを持ったひとたちが、都会だけではなく地方にも来て、話が聞けるんだというのは、すごいことだと感じてくれたと思う。仙台は、いま復興中だけれども、逆にこれはすごいチャンスのタイミングで、今なら、いろんなことにチャレンジできる。いろいろな新しいビジネス形態に、挑んでいくことが可能な時なんだ」

 

ITは、世界をしあわせにするんだ、と、ITに造詣の深い方たちはそう言います。
時折、ITは便利だけれども、面倒や手間を生むことが有ります。そんなとき、わたしたちは利便性の高くなったはずのこの近未来を憂い、昔を懐かしむことが有ります。それが故に、新しい物が生まれなかったタイミングもあるでしょう。

 

けれど、失ったもののある場所では、まだまだトライが必要な場所では、まっしぐらに、最大幸福を目指します。経過の多少の苦労や、手間を超えて、最後に辿り着きたい場所まで、見えている場所まで走り続けます。そこに、しあわせがあると願っているからです。だからきっと、この場所では、ITは、より強く、より大きな力として、ひとに寄り添うツールとなり、世界となり、そして、希望となるのだと思わざるを得ない 1日でした。

 

主催、賛同のMVPのみなさま、ボランティア参加のみなさま、そしてスポンサー、聴講者のみなさまにおかれましては、本当におつかれさまでした。

そして、良い機会をいただきまして、ありがとうございました!