(1)デプロイ王子のクラウド寺子屋 0時間目

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AED編がやや途中ですが、本日9月14日の勉強会編を。

本日は、クラウド界のデプロイ王子、こと廣瀬一海氏を講師にお迎えして、クラウドを理解し、クラウドについて考える、クラウド寺子屋 全6時間編の、0時間目。

クラウドクラウドと耳にするようになりましたが、クラウドとは概念なのか、空間なのか、それとも技術をさすのか、実は曖昧で、抽象的に使われている気がしなくもない、この頃です。

ちなみに、「クラウド」とは1961年頃からある概念だそうですが、そもそもの語源となったのはGoogle 社のCEOであったエリック・シュミット氏だそうです。

なお、「クラウド」に対してMicrosoft Azureを中心に、その理想とするところ、着地点までを丁寧に説明した「WindowsAzure-エンタープライズクラウドコンピューティング実践ガイド」という書籍があり、これはかなり勉強になりました。過去にWindows女子部のイベントでいただいた書籍なので、そっとリンクしておきます。

www.amazon.co.jp

さて、これから6回に渡っていっしょに学ぶメンバーの自己紹介を終えて、0時間目は開始しました。

<では、クラウド、とは?>

■5つの特徴

■3つのサービスモデル

■4つの実装モデル

丁寧な説明を聞くと、わかってきた気になりつつも、まさに「雲」のように聞く端からその形のふちが曖昧になりそうで、少し不安になります。この、「わかったつもり」のところが怖いところ。

ですが。

クラウド界のデプロイ王子さまは、秀逸なたとえを次々に繰り出され、あっというまに「クラウド」が、身近な生活と結びつきました。たとえば水道、たとえばPizza。

IT界の"インフラ"と呼ばれるものが、衣食住という、生活の"インフラ”と呼ばれるものにたとえられて、すうっとみんなの脳の中に、しっくり収まったような瞬間がきたように思います。伏線が章ごとに綺麗に回収されてゆく、ミステリを読みすすめているようなわくわく感!

だれでもひとしく、手軽で身近に何処ででも、自由自在のかたちで、明朗会計で利用ができる

これは廣瀬さんのことばではなく、わたしができるだけ簡素な言葉をつかってまとめてみた「クラウド」ですが、なんだかとても万能なツールに見えますね。

SLA(サービス品質保証)も、よく見て意味をかんがえましょう』

ここで廣瀬さんは、雲に手を伸ばしたその身体の、足元を指さすかのように、こう言いました。

代表的なクラウドサービスをあげると、MicrosoftAzureも、AmazonWebService も、SLAは限りなく100%に近い、けれども、99.999…%だそうです。100、ではない。つまり、「どうしても僅かにでも、止まる可能性がある」のです。

サービス レベル契約 - ホーム | Microsoft Azure

Amazon EC2 サービスレベルアグリーメント | アマゾン ウェブ サービス(AWS 日本語)

だから、どうしても止めたくないのならば、止まっても良い設計を、しましょう。

幾つかの勉強会で多くの方が、また、以前にはCLR/Hという北海道の技術コミュニティとWindows女子部の合同イベントで廣瀬さんが、繰り返し言われる言葉を思い出しました。

ITによって利便性が増し、効率化され、そしてひとの手数が減る、ということは、「ひとにしかできない仕事に費やせる時間が増える」ということ。

「止めたくない、止まらないよう提供できるサービスの土台の仕組みをかんがえる」のは、未だ、いえ、むしろいつまでも? ひとにしか出来ない仕事、かもしれない、なあ……。

<では、Azureを知ろう>

廣瀬さんは、AWSに造詣が深いお仕事をされていますが、MVP for MicrosoftAzure の称号をお持ちです。

しかし、Azure という深く広く大きな海ときたら……機能が盛り沢山で目が回りそう。(廣瀬さんの資料の機能項目を数えたら、48個ありました。合っている……かな?)

このなかから、まずは廣瀬さんがピックアップした機能について、それぞれ説明をしていただきました。ちなみに、希望があれば今後の5回のなかで、他の機能についても説明していただけるとのことです。頼もしすぎます。

次々に的確な比喩を取り混ぜながら展開されるAzureの機能。

WebApps、Machine Learning、BackUp、Strage、CDN、SDN、……。うーん、だいぶ略語にも耳慣れてきた気がします。個人的には、夏のCLR/Hという北海道の技術コミュニティとWindows女子部の合同イベント 以来、Machine Learning に興味津々です(活用できるかは、別として……)が、廣瀬さんがうれしげに生き生きと語られる機能はすべて魅力的に見えて、難しいと怯むよりも、次の段階が楽しみで仕方ない気持ちになりました。

この寺子屋の、「レポート」は、また別に企画をしてみたいなと思いつつ、まずは本日の感想編、ここまでです。廣瀬さん、そしてフォローをされているかづみさん、本当にありがとうございました!