(2)Meets IT and PUSH 2015 東京 ~ AEDと胸骨圧迫を学ぼう! そして救命に役立つITを考えよう!!~(2015/08/22)

(1)はこちらからどうぞ。

winwoman.hateblo.jp

 

さて、順番が前後しましたが、本日の主催である初音玲さんのキーノートからこの日は始まりました。

hatsune.hatenablog.jp

 

AED自動体外式除細動器

www.jhf.or.jp

そしてPUSHとは、突然の心停止からの救命率向上を目指すプロジェクトです。

osakalifesupport.jp

AEDという言葉はなんとなく知っている。あるいは、救命道具である、電気ショックを与える機器であるなど、ぼんやりとは知っているという人は世に多いと思います。近年特に耳にする機会は増えましたし、自分自身、勤めている職場の防災訓練の日には、AEDの場所が伝えられ、説明書代わりのPDFも配布されました。

それでは、触れたことのあるひとは? 実際に救命の場に立ち会った時に、自信を持って使えるというひとは? 最も自宅の身近にあるAEDの場所を知っているひとは、どのくらいいるのでしょう?

事故になんて遭わない、と普段わたしたちは思っています。誰かが倒れる場所になど行き当たらないと、無意識に、どこかで。

ところが、医療従事者でも何でもない、単なる一般人とくくってよい筈のわたし自身、学生時代から今までのあいだに、事故直後で怪我人搬送中の現場には3回、交通事故の現場の目撃が1回、貧血などの理由で何らかの理由でひとが倒れたという現場にも3回ほど遭遇しています。内1度は身内です。それに、いつなんどき、何が起こるかわからないということは、震災の時にも、誰もが痛感したはずでした。

けれど結局のところ、わたし自身は、AEDの使い方を覚えてもいなければ、もっとも近所にある場所すらおぼろげなのです。いくら心停止ではなかったからといっても、これだけ、ひとが倒れた現場に遭遇しながらも。

初音さんは、AEDオープンデータプラットフォームを立ち上げ、AEDの知見をふかめ、また、世間に情報を提供する側としての活動に勤しんでいらっしゃいます。

AEDオープンデータプラットフォーム

そして、AEDの位置情報を提供するアプリケーションによって、LODチャレンジJapan 2014 アプリケーション部門優秀賞 / 日本マイクロソフト賞を受賞されました。

lod.sfc.keio.ac.jp

 

今回、日本心臓財団様、そして、慈恵医大救急医学講師、武田聡様、日本光電様のご協力のもと、本日のイベントの運びとなりました。

AEDを使えば、突然の心停止の際の救命率が上がります。そして、AEDは、その「とっさの救命活動」を最もスムーズに行うことができるようにつくられています。初音さんは、その素晴らしい機能を備えた救命道具を、「とっさに、ただしく、勇気を持って」つかえるようにするために、AEDの認知度を高めたいと、そうおっしゃいます。

必要なのは知見と情報、そして、勇気。

そこには、技術の難しさや深い知識が求められるわけではありません。ただ、こわくないと、おそれることはないと知っていること、どこにあるのかわかること、そして、ひとのいのちに触れようとする勇気をだすこと。

ITが、PUSHというプロジェクトと出会い、AEDを普及させることでひとを救うことができるかもしれない、ということ。それは、この日集まったひとたちのこころにとても、響きました。

そしてこのMEETSは、この日集まったひとたち同士の出会いにもなりました。