(5)CLR/Hとの合同勉強会 in 札幌! 「Microsoft Azureで描く未来 ! ★DREAM ― 夢はみんなで描くと現実になる! ―」

Microsoft Azureで描く未来 ! in 札幌」

★テーマ★:DREAM ― 夢はみんなで描くと現実になる! ―

アジェンダはこちら。

10:00-10:40 レッスン1 JAZUG 札幌 松田さん
10:50-11:30 レッスン2 CLR/H 吾郷さん
11:30-12:45 ランチタイム
12:45-14:45 スペシャルレッスン ジニアス平井の世界
14:45-15:00 おやつタイム
15:00-15:40 レッスン3 JAWSUG 札幌 佐藤英治さん
15:50-16:50 スペシャルセッション デプロイ王子こと廣瀬一海さん
17:00-17:50 ライトニングトーク

次のスペシャルセッションは、デプロイ王子と呼ばれている廣瀬一海さん。

blog.cloudpack.jp

今回のセッションは、クラウドで広がる今からと夢の話】

未来だとか夢だとか、それはいったいどのくらいわたしたちをわくわくさせてくれるのだろう、と思うことはありませんか。

わたしは学生の頃、未だ地元から出たことがなくて、それがインターネットを介するだけで、日本どころか世界のひとと繋がり、話ができることにわくわくしました。

今やモバイル環境も、SNSもあたりまえのように身近にあって、じゃあいったいヒトは、なににわくわくするんでしょう。今からなにをもっともっと、夢見るのでしょう。

廣瀬氏は、8歳で初めてのデバイスに触れたそうです。書院のワープロ
指先を躍らせると、自分の書いたものがまるで書籍のような立派な活字で打ち出されることにどきどきしたひとは多いのではないでしょうか。廣瀬氏もそうして、デバイスに夢中になりました。10歳でパソコン。離島に住んでいた彼は、パソコンを使えば、自分の住む場所以外のひとたちと広くコミュニケーションを取れることに気がついたのだとおっしゃいました。地元から出たことがなかった自分にも、それはよくわかる感覚でした。

15歳でパソコン通信を始め、離島住まいが故に、「今日やっているテレビ欄(を見られるの)は、明日の新聞のテレビ欄」という生活だった彼は、通信による情報のリアルタイム性にずいぶん夢中になられたようです。

コンピューティングは、楽しい。

そう、廣瀬さんは熱弁されます。この勉強会一日の締めくくりに来るまでに、何度この、「楽しい」というキーワードを聞いたでしょうか。この記事を書くわたしは、技術知識はあまりありません。クラウドや開発、そういった深いTechnical知識はありません。けれど、一日笑って過ごしています。セッションをした方々が、みんな、難しい単語を口にしながらも繰り返すのは、「楽しさ」です。勉強や努力という事柄を飛び越えて、一様に、「楽しさ」を主張されます。ITは、楽しさと、それから、ひとしさをヒトに与えようとしているのです。

これまでのセッションでも覗いてきた、Microsoftの新しい技術、Hololens、それからLogic App、FaceAPIについても語られたあと、廣瀬さんは、「ITの与えるひとしさ」についてに触れはじまめした。

誰もが享受すべきクラウドの自由ってあるんじゃないの

さて、とあるところに一人のウェブデザイナさんがいらっしゃったそうです。
デザイナさんは、デザインのスキルに長けているものの、サーバーには詳しくありません。けれどウェブの仕事を請けていくうちに、必要性は高まってきます。廣瀬さんは、彼女にMicrosoftAzure について教え始めたそうです。

  •  データベースがわからなくても、SQLLiteを使って、手軽にCMSのバックアップ
  •  アクセス集中が発生しても、自動でスケールアウト
  •  広告を打つ時間帯にあわせて、スケジュールを決めてのスケールアウト
  •  冗長化することによる、停止しないウェブサイトの実現。
  •  A/Bテストと呼ばれる、2サイトの比較運用
  •  テスト環境と本番環境の一瞬の入れ替えで実現する、スムーズなリニューアル

少し前ならば、サーバー構成やApacheの設定など、必要な知識もスキルもたくさんありました。Azureであれば、機能の使い方さえ飲み込めば、こんな大規模なウェブサイトの運営が、彼女一人でもできるようになるんです、と廣瀬さんはにっこりされます。これが、クラウドです、と。

クラウドで誰もが開発者になれる
クラウドは楽を利用者に提供にする
クラウドは誰しもの可能性を広げる

 そのあとはMicrosoftの最新技術について、BuildというMicrosoftの大きな開発者向けイベントでの体験談。キーワードに聞き覚えはありますか? 未来が、どんどん近づいてきます。

Edge、Cortana、WindowsHello、IoT、Hololens、Visual Studio Code、AzureDNS、Nano Server、Operation Management Suite。

この勉強会が、この記事をアップする7月末からたった二週間ほど前のことなのに、もう、このなかのいくつかの機能が詰まったWindows10がリリースされ、多くのユーザーがアップデートを始めています。めまぐるしい、世界のスピードを、この投稿記事を整えながら、感じる次第。

AWSとAzureの相違点や、組み合わせてできそうなこと、そしてご自身が実際に利用しているAzureと、いろいろなAPIを組み合わせてのメリット。

めまぐるしく動く世界と、たくさんのキーワード。これらを丁寧に、しかしぎっしりと詰め込んだ時間は、あっという間に終わりました。これだけの情報が、みんなのなかに、笑いや驚きと一緒に伝わって、その根っこにあるのはやっぱり、「楽しい」という廣瀬さんの熱だったのだと思います。この勉強会をした7月11日の「今」から、この記事の投稿される7月31日の「未来」には、すでに新しい世界が広がっていて、新しい技術がたくさん紹介されています。Microsoftさんは、LINEキャラクターとして「りんねちゃん」という女子高生AIを打ち出しました。Windows10にはすでに、国によってはCortanaが搭載され、動作しています。ヒトの夢が一つ一つ、ヒトの手によって、現実にやってきます。

この日の、この会場の熱気をすべてリアルタイムに伝えられないことを悔やみますが、けれどきっといつか、ITによってさらにヒトとヒトは繋がり、この熱も触れられるような近さになるのだろうということを、ヒトは信じているのだろう、と、そんなふうに思ったり、します。

廣瀬さん、ありがとうございました!