第37回勉強会(2015/01/21)


1月21日 Windows女子部 第37回勉強会 ジニアス平井氏のプログラミングの世界(東京都)

 

目の前のことに懸命になりすぎて、その先を見失うことはありませんか?
自分の携わるこの一端のその先がどこへ向かうものだったか、忘れそうになることはないでしょうか。
ITの世界は広くて、フロント、バックエンド、ソフトウェア、ハードウェア、上流下流、いろんなところにいろんなひとたちがいて、いろんなことに手を染めていて、ふと、出来あがるモノやサービスを眺めながら、ぼんやりしてしまうことは?

ジニアスさんの繰り広げられる世界は、ふと見失いそうになる「その先」を、
ITがもたらす、きらきらして、わくわくして、ひとが笑顔になる魔法のような世界を見せてくれる、力づけてくれる、思い出させてくれる。
……そんな時間だと思っています。
参加者のさざめく笑い声、こぼれる笑顔を見ていると、いつも、わたしたちの携わるITというものは、道具で、結果で、過程で、夢で、ありとあらゆるもので、その先にだれかのしあわせや、笑顔があるのだなと、信じられるのです。

今年の特別企画は、Kinectによる音声認識ハンドベルが登場しました。
音ゲー」と呼ばれるものをイメージいただけるとわかりやすいでしょうか。画面いっぱいに、カラフルな音符がわりの画像が踊ります。タイミングを合わせて交代に鳴らすハンドベル。正しいタイミングと合致すれば、Kinect が認知して合格を出してくれるという流れです。

開発をされる方は大喜びの、ジニアスさんのライブコーディングも合間に挟んで、仕組みの解説も伺いました。
音符が下に流れるように、画像は回転させて設置、音声の埋め込み方、組み合わせてどこでループさせるか。
みんな、食い入るように画面を見ていました。

先日、Motion Control部のイベントで、わたしはこんな感想を書きました。

「身近にあるものの制御が、こんな整然としたコードの塊でできているのだと思うと、ちょっと、愛しい」

誰かが笑い、楽しみ、あたたかい気持ちで帰っていく時間を、本来は無機質なはずのコードという文字の塊が生み出してくれるのは、そこにそのコードを整列させ、踊らせる技術者の方がいるからです。
ITに関わるわたしたちは、いつでも、魔法使いになれる。
それは開発だけに限らず、時々忘れそうになっても、見失いそうになっても、その先の誰かの笑顔を考えている人たちの特権で、もちろんIT世界でしか持つことができないちからではないけれど、少なくともたくさんの魔法を知る機会があるのは、IT世界にいるからこそでしょう。

全員で順繰りとハンドベルを鳴らした後は、百人一首。今回は坊主めくりを全員で。
百人一首のデータは、OfficeのPowerQueryを使えばあっという間です。至るところで、Microsoftさんの技術がきちんきちんと、わかりやすく示されました。

最後まで全員が参加できて、その楽しさに至るコードの組み立てや考え方、新しい技術を身近なところまで連れてきてくれる手法を存分に味わった贅沢な魔法使いの時間。
ジニアスさんの笑顔はいつも茶目っ気があって、まるで特別なことなどなにひとつないかのように、魔法を見せてくれます。
そして、あなたも魔法使いに、と誘ってくれるのです。

Motion Control部のリーダーさんが、やっぱり先日のイベントで、そう言いました。
「あなたも、魔法使いになりませんか?」
作家の、アーサー・C・クラーク氏の言葉を引用しながら。

『高度に発達した科学は、魔術と見分けがつかない』

わたしは、その魔術を使う素敵な魔法使いのジニアスさんの大ファンとして、
自分がもしも、働くことに疲れたり、先を見失ってしまっても、
わたしたちが触れることのできる魔法の先にきっとだれかのしあわせがあると思って走り続けたいと、そう願いながら、
ジニアスさんの勉強会の間じゅう、いつもまず自分が、幸せな気持ちになるのです。

女子部の年末年始企画で、すでに三度目の登場となるジニアスさんは、次回は広島コミュニティのヒーロー島さん with 女子部のイベントに登壇されます。
参加されるみなさま、ぜひ、お楽しみに!
そして、具体的なコードの部分を知りたいよ!という方も、ぜひ、次回の機会をお楽しみに。