第36回勉強会(2014/12/18)

今回は、大量の名刺交換をしても、それをすぐ探して活用出来る、Eightならでは!

……の名刺交換ご挨拶タイムも含めての勉強会。

個人向け名刺クラウドサービス、Eightを提供しているSanSan株式会社様を会場に、

Windows女子部クリスマス企画 プレゼンテーション&デモンストレーションの極意を学ぶ!】
  http://kokucheese.com/s/event/index/236880/

に参加してきました。
Microsoft社の 西脇 資哲氏と澤円氏のお二人によるパネルディスカッション。
お二方がどんな方達かというのは、こちらもどうぞ。
■ 澤さん
  http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%96%E8%B3%87%E7%B3%BB%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB%E3%81%AA%E4%BC%9D%E3%81%88%E6%96%B9-%E6%BE%A4-%E5%86%86/dp/4046010711

■ 西脇さん
  http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E9%A4%8A%E6%88%90%E8%AC%9B%E5%BA%A7-%E7%A9%B6%E6%A5%B5%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%AF100-%E8%A5%BF%E8%84%87-%E8%B3%87%E5%93%B2/dp/4798125091

■ 会場提供のSanSan様
  http://jp.corp-sansan.com/

 

ところで、できるだけ書いている人間を薄く薄く、と書いてきて手詰まり感を感じていたこのBlogですが、方針は曲げずに、けれど、全容には触れずに概要をお伝えするためにも、もう少し、「中の人」が出てきた方がいいのかなと最近考えています。

 

そんなわけで、早速個人的な話から始まるのですが、わたし個人は、プレゼンテーションを人前で行う機会も、デモンストレーションをすることもありません。
それでも学びに行くのは何故か。
最大限の理由は、楽しい、面白い、という気持ちですが、同時に、このスキルは、非エンジニアの自分にとっても必要で、最大の強みになると思っているからです。

 

プレゼンテーションやデモンストレーションを行う機会のある方達は、もちろん学ぶことの大きなお二方のお話だと思うのですが、裏方でフォローやサポートに回る立場の方はなお、「伝える」ことをより効率良く、よりスムーズでスピーディに進めるために得たいスキルではないかなと思います。

 

過去に何度か、それは違う、と数人に言われたのですが、個人的にはこのスキルは、誰かに何かを教える、ということにも繋がると思って拝聴しています。
人を引きつけて、要点を頭に入れてもらって、ゴールへ導く、という意味で。
わたしは過去に塾講師を体験して、そこから10数年、新人研修や非対面コミュニケーションを主軸とする仕事をしていました。
視点をコントロールして、話の主軸から迷わないようにすること、相手の意思を力づくで変えるのではなくて、納得してこちらに向かってもらうこと、要点を都度絞り、欲張らないこと。
そういった工夫の中で右往左往していたことに対して、お二方のお話は、そこから先にすべきことの示唆や、あるいは背中を押してくれる言葉となり、また、自分が迷い途方に暮れていたことに対しての灯りになりました。

 

お二方がお話しすることに、会場中頷きの連鎖。
先に挙げたお二方の著作でも繰り返し繰り返し書かれていることなのですが、ブレずに伝わるためにどれだけお二方が心を砕いているかがよくわかる時間でした。
間違えずに、ブレずに伝えたいと思うと、わたしたちは言葉を尽くしてしまう気がします。
もちろん言葉で尽くすことも大切なのですが、態度で尽くすこと、それが、事前の準備であり、資料の構成であり、かける時間であり、あらゆる想定であり、そういう土台があって、初めてひとつに定まって繰り返し伝えられる言葉があって、それが伝わる。
「ひとつのことを護るための努力」という「攻めの姿勢」。

 

同じゴールを見ていても、道は違うし、また、ゴールの見え方もおそらく違う色形に見えているのかもしれないけれど、考えに考えて辿り着かれる姿勢はやっぱり同じ方向を差している、というお二方のお話を同時にお伺いできたことは、組織、だとか、個人、ということを考える機会にもなったのではないかな、と思います。

 

お話しされたことは、すべて、本の中にも惜しみなく書かれています。
それがまたすごいな、とわたしは思います。
何も惜しんでいないのに、お話を伺うと新しい発見がある、ということは、それだけ新しい情報で補い、さらに昇華された言葉を身につけられているということだな、と。
言葉を尽くすだけではなくて、そういった姿勢を尽くしていくこと。

 

そして、同時に、「伝えるべきことをヒアリングするためのスキル」も学ぶことができるので、プレゼンテーションやデモンストレーションに縁がない……と思っている方にもお勧めしたいと、改めて感じた時間でした。

 

わかりにくい指示をもらった時、難しい説明を受けた時、自分がその内容を理解して結果に到達しなければいけない、と考えた時に、相手からどう情報を引き出すか。
自分の困っていることを伝えて、相手から欲しい情報を取り出すために、どういう道を提示してお互いの認識をすりあわせ、同じゴールに辿り着くかということも、ある種「自己プレゼン」が必要です。何がわからない、どうして欲しい、どういうヒントを出して欲しくて、どう理解したかを確認するために、「どうやって伝えるか」を知っていれば、「どう伝えて欲しいか」相手を不快にさせずに、誘導できると思うのです。

ゴールは、「伝わること」。「伝言ゲームにならず、正しく先の先まで伝わること」。
そのために、「核」を、「シンプル」に伝えること。
時にはストレートに、時には段階的に伝えること。そのために、必要な情報を見極めて削ぎ落とすこと。
それは全部、「聞き取る」ときにも必要だからこそ、「正しくヒアリング」し、相手の要望をとらえた、的確なものを提案できる。その積み重ねが、結果としてプレゼンテーションになり、デモンストレーションになってひとを惹きつけ、信頼を生み、いい結果に向かうのだと思います。

ちなみに、数人の方たちと一緒に帰路についたのですが、みなさんが声を揃えて、「実際が1時間半ほどの時間だったなんて信じられない」というほど濃い時間でした。

 

ひとに何かを伝えるために、役割や立場やそういうものを超えて、あらゆるひとにお勧めしたい。
そして、自分には何が伝えられるのか考えたい。
同じ言葉の繰り返しとなりますが、自分が迷い途方に暮れていたことに対しての灯りが見えた時間でした。


西脇さん、澤さん、そして主催いただいた椎野さん、ありがとうございました。