第29回勉強会(2014/05/31)

Visual Studio勉強会、今回の講師は、初代部長であり現在の女子部プロデューサーの椎野さんでした。

Visual Studio[http://www.microsoft.com/ja-jp/dev/]。開発向けソフトウェアです。

開発系エンジニアの方々でも、その方向性や操る言語によっては利用しないこともあるということで、今回勉強会に集まった方々はほぼVisual Studio初心者。中にはプログラムを書いたことは一度もないという方も(実は、この記事を書いているメンバーも、この勉強会で初めて触りました)。

10時から17時までという、またも一日をフルに使ったハンズオン形式です。
普段Macintoshメインで利用している、あるいはVisual Studioを利用するには十分はスペックのマシンを用意できないという方には、予めの相談で、メンバー間でのマシンの貸出があり、全員が触る機会を持つことができました。

初心者が何時間も開発ツールを使うのか、と驚かれるかもしれませんが、女子部の勉強会は、まず全員が「認識を揃える」ことから始まります。

過去記事で少しご紹介しているAzure入門やハンズオンでもそうですが、開発と言っても様々な形態、言語、ツールがあります。開発するモノ自体も様々です。目に見えない、サービスの背後で動くシステム、スマートフォンなどで触れられるアプリケーション、今後もしもメンバーの皆それぞれが、何かを開発することになったとしても、Visual Studioが使えるからどんなことでも出来る、という訳にはいきません。

今回は、「何かを作っていく」時に必要な考え方のベースから。

開発をしていくために必要なことは、まず、「要件定義」という考え方を認識するところから、という座学からのスタート。

メンバーがそれぞれ、自分たちの目的地を誤差少なく指し示し、一致させていくために必要な思考回路と計画立て。この思考について学ぶことは、開発だけではなく、自分たちが働くときに役に立つ考え方のトレーニングとなりました

ちょっとした問題を出され、それぞれが数分間必死に考えて発表する時間も。
それでも、10数人居れば皆答えが少しずつ違い、はっとさせられたり、膝を打ったり。
そんな十人十色のカラーを揃えて、できるだけ同じ色に目的地を染めていく作業は面白くて、あっという間に時間が過ぎました。

夕刻まで、十分な前提を学んでから、いよいよVisual Studioに触ることに。
今回は一部の機能制限のある、無料版Visual Studio Expressをダウンロード・インストールするところからの学習です。

簡単なコードを書いて、消費税計算機ボタンを作成。ぽちっと押すと、8%の計算結果が一瞬で表示される仕組みです。
プログラムをばりばり書いている方にとっては、この計算機自体は簡素に見えるかもしれませんが、Visual Studioの至れり尽くせりな機能を味わってもらう時間。
プログラム初心者の方にとっては、自分で書いたコードが、目の前で動くという嬉しい体験の時間となって、一日が終了となりました。

ツールの使い方や、コードのサンプルは、検索すればたくさん情報が出てきますが、土台とする考え方という部分は、自分ひとりで考えたり検索したりしても、それが正しいかどうかも手探りで不安になることも多いような気がします。
その土台のところからきちんと学ぶことが出来たので、それぞれ、自分の今の仕事などに当てはめて、新しい視点を開くきっかけとなった一日だったように思います。